3回シーンを更新したSkrillex
<何となくの目次>
・EDM誕生:Dubstep
・自身で自身を塗り替える:Jack Uの衝撃
・3回目のキャリアハイ更新(かもね):Purple lamborghini
・EDM誕生:Dubstep
EDMを語る上で欠かせないSkrillex先生について語っていこうかな、と思う。
何と言ってもDubstepを生み出した人物である。
Skrillexがエレクトロニカ部門のグラミー賞取った瞬間からEDMのシーンが生まれたと言っても過言では無いしシーンを更新というか作り出してる。
(今後エレクトロニカのグラミーについても何か書きたいなとは思っている。)
もちろんDavid guetta、Armin van buarren、Tiestoおじさん、deamau5先生達も忘れてはいけないけど、なんせSkrillexの音楽はとにかく最初ナンジャコレってなる。
僕はAviciiのWake me upからちょっとずつハマっていってという道順なんだけれども(つまり2013年からということになる。)、Scary Monsters And Nice Spritesは、最初聴いた時よく分かんなかったし、この曲すげぇ!ともならなかった。
SKRILLEX - Scary Monsters And Nice Sprites
deadmau5先生のRaise Your WeaponによりDubstepへの理解がなされた感じ。
今でもそうなんだけれど基本的にchillな感じが好きなので、、、
この曲に関しては最初のピアノのエモさに完全にやられた。
skrillexはその後のBangrangのEPとか、アルバムのRecessを聴きまくった。
RecessだとTry it outが好きかな。
Skrillex & Alvin Risk - Try It Out (Neon Mix) [AUDIO]
シンセ(この時代だとMassive)のLFOの機能を悪用してベースをブゥオンブゥオン言わせるいわゆるWobble bass(ワブルベース)によってサビを作るというのを世界的に広めたのがSkrillex先生ということになります。
LFOについての動画を、
Controlling Pitch and LFO Rates with Envelopes in NI Massive
DTMerは基本的にこういう感じでyoutubeを見て、それを真似してってかんじでお勉強をしていきます。
で上手くいかなくて落ち込むまでが大体セット。
やってみるとこのLFOの調整が死ぬほど難しいことが分かる。
skrillex先生の凄さとしては1曲にそのLFOのパターンが多いこと、簡単に言うと1秒1秒気を配って変化を付けていることだと思っている。
感覚的には1曲に特徴的な音が3種類ぐらいあるDubstepはすごい。
ここまでdubstep自体飽和してきているけど、同じ音を同じ繰り返しでブゥオンブゥオンさせているだけって曲は多い。
先に言っておくと悪意は全く無い。
banvox - Let Me Take You [Official Music Video]
ただskrillex先生がやばすぎるだけなので、、
オートメーションとかどうなってるんだろうっていう。
どうやって作ってるか分からない曲はだいたいヤバイ。
後、どうやって作ってるか全部わかるのに何故か真似できる人が現れない曲もヤバイ。
前者がskrillexで、後者がAviciiとかdeamau5とか。
Dubstepは音の邪悪さに反して繊細さが求められる、ということが言いたかったわけで、日本人がDubstepを結構やりがちなのも繊細さという点で向いているからかなぁ、と思っている。
・自身で自身を塗り替える:Jack Uの衝撃
この2つ目がめちゃくちゃ衝撃的で一番語りたい部分なんですけれど、まず最初に聞きたいのは
Take Ü There最初聴いたときどう思いました?!
っていうことなんですね。
Jack Ü - Take Ü There feat. Kiesza [OFFICIAL VIDEO]
2014年11月にUPされていて、この時期ってEDMというシーンが出来上がって、役者が一旦出揃ったって時期だったと思うんですよね。
もうちょっというとProgressive houseが極まった、Bigroomは飽きてきたという雰囲気だった。
だから2014年、2015年あたりはEDMはブームで一過性のものみたいな評論も多かった。
2014年のこととか忘れているので参考資料を2つほど、
うん、やっぱりさっきいってたみたいな雰囲気かな。
ここに颯爽と現れたJack U!!!(記事見てたらAxwell ^ Ingrossoも颯爽と現れてた。)
これを公開後Jack Uでアルバムをポンっと1個出したんだけどこれも物凄かった。
Take U thereは聴いてもらったら分かる通り今の文脈でいうとFuture bass(このアルバム自体も)ということになるんだろうけど、僕が1回目聴いた時はなんかジャンルがよく分からんけどとにかくスゴイ!!これはEDM聴いてる人なら全員ブチ上がるやつやん!!っていう感想。
とにかく何をしてるか良くわかんなかった。
何回か聴いてDiploがドラム作ってブォンブォンやってるところはSkrillexが作ってるのだろう!
コラボってスゴイ!ぐらい。
でアルバムを聴いたらジャンルとかいう騒ぎじゃねぇ!?みたいな。
To UとTake U thereは意味わからないぐらい聴いた。
Future bassは単純に僕がその時知らなかったってことかもしれないんだけどJungle bae聴いて、これJungle terrorだっ!ってなった人マジでいないと思う。
(Jungle terrorのお勉強は下記の記事で)
Where Are U NowはJustin Bieberをアーティストにした名曲。
Skrillex and Diplo - "Where Are Ü Now" with Justin Bieber (Official Video)
Where Are U Nowに関してはよくTropical houseの音を使ったー、とか紹介されることが多いけど、ドラムパターンとサビの作り方から考えて明らかにFuture bassの文脈で語られるべきだと思っている。
EDMのジャンル分けはBPMとドラム、サビの作り方で考えている。
手を替え品を替えやっているけど、まだこのアルバムに収録されてる音楽の影響が色濃く残っている曲だらけだと思う。
明確に新しいなって思えるのは、The chainsmokersとKygoとCalvin harris(Funk)ぐらいか。
Skrillexが先導していく時代はまだまだ終わらない。
・3回目のキャリアハイ更新(かもね):Purple lamborghini
でこの3つ目は提唱。とりあえずPurple lamborghiniを聴こう。
Skrillex & Rick Ross - Purple Lamborghini [Official Video]
飽きさせずに聞かせる仕掛けが多い、skrillexの曲全部に言えるけどとにかく凝ってる。
1秒1秒気を配って変化を付けている。
EDMというかエレクトロニカは繰り返しの音楽であるから、いかに繰り返しの中で変化を付けるか、飽きさせないかが重要なんだなと再確認できる。
ドラムパターンを細かく変えてるのを基本として、サイレンの音とか最初に紹介したScary Monsters And Nice Spritesのサンプリングのオーマイガ-とか、ラップ特有の合いの手とか銃声とか、FX(効果音みたいなやつ)もふんだんに使われてるし、根幹では繰り返してるけど全く同じな小節が無い。
ビルドアップして2:00からのサビはすかしをいれることによって(またド派手なTrapかと思いきやラップメインのサビ)2:30からのラストのサビをより盛り上げることに成功している。
様々な細かい仕掛けを施した結果
これ誰でも盛り上がるやつ!!!
という曲ができるというお手本、、、勉強になる、、、
これから映画のサントラとか主題歌とかでEDMの曲が使われることも増えると思うので、そういう意味でも先駆けってことになるのかも。
ストリーミング時代の生き残り方は音楽が一番早く示せたので、力を持ってますし、それこそ「君の名は」のRADWIMPSみたいにサントラすべて一人で監修みたいなのも出てくると思います。
というかブラックパンサーでkendrick lamarがやりましたね。
また、ストリーミング時代の音楽って内容で何か書きたい、と思っています。
今回は知っている人からすれば非常に基礎的な内容だったと思うんですけどSkrillex先生は避けては通れないですし、2014年のこととか思い出したら楽しいし意味はあったかと、、
以上。